日中でもぐっと気温が下がり、雪も降り始める美幌町の晩秋。そんな時期から冬にかけて出荷されるアスパラガスがあります。その名も「冬姫」。冬にアスパラガスを栽培している地域は全国的にも少なく、国内産アスパラの端境期（はざいかいき）である11月に生産するのは日本初のチャレンジでした。おいしさは、生産者が「食べたら絶対に納得いただける！」と太鼓判。シャキシャキとみずみずしく、甘くて鮮やかな緑色です。

「冬姫」は、露地畑で育てたアスパラの根株をハウス内に移して育てる「伏せ込み栽培」と呼ばれる方法で生産。1年半かけて育てた根株から芽を出す新芽だけを「冬姫」として出荷しています。通常のアスパラの根株は10数年にわたって栽培されますから、新芽だけの「冬姫」がいかに特別なアスパラガスなのかがおわかりいただけるでしょう。「伏せ込み栽培」は、冬でも日照時間が長い美幌町ならではの気象条件と生産者の長年のアスパラガス栽培の経験から生まれた濃厚な味わい。旨味成分のアミノ酸がたっぷり含まれ、リラックス効果が期待されるアミノ酸の一種GABAも豊富です。

このように春から冬までのオールシーズン、アスパラガスを収穫している美幌町。農業が盛んな北海道でも貴重な生産地です。「冬姫」は主に道内で消費されるので、道外へ出回るのはふるさと納税の返礼品か個別の直送のみです。冬の食卓を華やかに彩るグリーンアスパラで、どうぞおいしい時間をご堪能ください。