おいしいにんじんを新鮮なまま届けるために
土づくりや生産システムにこだわりを深める。

にんじん生産者

一戸 猛導さん
(びほろ人参生産組合 組合長)

美幌町出身で、農家の3代目。現在は、びほろ人参生産組合の組合長を務め、町内の80戸以上の生産者と品質の高いにんじんづくりに力を注いでいる。2017年に大幅リニューアルしたJAびほろの「にんじん選果場」から新鮮なにんじんが全国へ送られている。

鮮やかなビタミンカラーが食卓を華やかに彩る美幌にんじん。当日収穫・当日洗浄を徹底することで新鮮なまま全国へ出荷されています。しかも、日持ちがいい!市場でも評価の高い良質なにんじんをどのように育てているのかをはじめ、JAびほろとの連携の様子や生産スタイルなどを人参生産組合の組合長でもある一戸さんにお聞きしました。

独自の生産システムで
日持ちが良いにんじんを出荷

じゃがいもや玉ねぎと比べると日持ちが短いとされているにんじん。美幌町の生産者とJAびほろでは、いかに日持ちさせ、新鮮さを保ちながら出荷させるかに力を注いできました。
「農家が育てたにんじんはJAびほろと共に収穫し、選果場でその日のうちに洗浄・選別します」(一戸さん)
洗浄するときには氷水の冷却水槽にくぐらせて粗熱を取り、真空予冷庫で芯温を下げて翌日の出荷前まで冷蔵庫で保管するそうです。
「出荷するときも保冷付きトレーラーを使います。このような独自の生産システムで鮮度を保ちながら、日持ちのするにんじんを全国へ送り出しています」
一戸さんはじめ生産者たちの努力と最新設備を導入した「にんじん選果場」によって、美幌にんじんの品質は飛躍的に向上しました。

JAびほろと生産者が一体で
チーム力を発揮

小麦など他の作物は、天候や農家の状況などによって収穫されますが、美幌にんじんは選果場の処理能力に合わせて収穫し、もっともいい状態で出荷することを重視しています。
「JAという組織と生産者が一体で収穫や選別を行っているのは、非常に珍しいんです。他の生産地ではあまりない生産スタイルです」
JAとにんじん生産組合の“チーム力”が、おいしいにんじんづくりを支えているというわけですね。
「美幌町は、農業だけではなくスポーツなど他の分野でもチーム力を発揮していると思いますよ。小さな町ならではの連携パワーかな」

土づくりに努めながら
おいしさを追求

にんじん栽培でとても大切なのは、畑の水はけの良さだそうです。
「にんじんは、雨や水に弱い作物です。美幌町は水はけのいい土壌が多いのでにんじんの生産に向いていますが、地域によっては粘土質や泥炭など土の質が異なるので、それぞれの農家は土づくりに一生懸命取り組んでいます」
一戸さんも、何年も苦労して土づくりをし、おいしいにんじんを生産できたときに大きな喜びを感じると教えてくれました。市場からの評価が高まっている背景には、チーム力とともにこのように個々の農家が積み重ねてきた努力があるのですね。

どんな料理とも相性ぴったりで
一戸家ではレパートリーも多彩

一戸家の食卓には、必ず一品にんじんを使った料理が登場します。
「にんじんは彩りが良いので、料理がぐっとおいしそうに見えます。他の食材と一緒に調理することが多いですが、ごま油や調味料で和えて“ナムル”にするとにんじんが主役になります」
その他、千切りにしたにんじんをバターで炒め、ツナとマヨネーズで和えてゴマをかけたメニューもご家族に人気とのこと。簡単なのに、とてもおいしそうです。
また、一戸家では小さめのにんじんを味噌とめんつゆで漬けて「お漬物」としても楽しんでいるそうです。
日持ちが良い美幌にんじんですが、一つひとつを新聞紙に包んで冷蔵庫に入れるとさらに日持ちが良くなるので、一戸さんは「ぜひ試してください!」と、おすすめしています。

美幌町を代表する野菜に
育てていきたい

ふるさと納税された方々には「美幌町の風土を感じながら食べていただけるとうれしい」と、一戸さん。「この町は、生活圏のすぐ隣に美幌峠をはじめ大自然があり、都市機能がコンパクトにまとまっています。不自由を感じない、ちょうどいい田舎なんです」。
これからも消費者目線を忘れずに、にんじん生産組合のメンバー・JAびほろとのチーム力で美幌町を代表する野菜になるよう、にんじん栽培に力を注ぎたいと語ってくれました。
おいしさはもちろん、鮮度や日持ちなど品質を追求する一戸さんたちのにんじんづくりストーリーは、まだまだ続いていくのでしょう。

この返礼品をシェアする
ツイート
ふるさとSTORYへ
美幌町