大好きなプロレスで大好きな美幌町を元気に!
レスラーと町民のあたたかな交流が広がっている。

プロレス

B.W.F(美幌プロレス愛好会)

永澤 寛樹さん

B.W.Fは、Bihoro Wrestling Factory Internationalの略で代表の永澤さんを中心に町内外のプロレス愛好会により、2016年に発足。プロレス大会誘致や子どもプロレス教室の開催をはじめ高齢者介護施設慰問などを通して「まちおこし」につながる活動を展開。合い言葉は「プロレスでまちを元気に!」。

小学生のときにテレビで見たプロレス中継に魅了されたという永澤さん。大人になるにつれて、プロレスから人生についていろいろ学んでいることに気づいたと言います。B.W.FのTシャツなどのオリジナルグッズがこうしてふるさと納税の返礼品に選ばれたのを機に、永澤さんたちの活動の様子やプロレスの魅力をあらためて語っていただきました。

カウント2で跳ね返し
町の活気を取り戻す!

倒されても倒されても、何度でも立ち上がろうとするプロレスラーの姿に、負けない強さを感じ、勇気と元気をもらったという永澤少年。以来、永澤さんの人生には、いつもプロレスがありました。
「ただの勝ち負けじゃない。倒されてからがプロレスなんです!」と、永澤さん。「私がUターンで美幌町に戻ってきたときに、かつての活気が失われていることに気づき、何かできないかと考えました」。
その想いを商店街の仲間に相談。共通の趣味であるプロレスで町を元気にしようと、B.W.Fを誕生させました。
そのとき「まだカウント2だぞ!」と、プロレスに語りかけられたと永澤さんは振り返ります。「美幌町は、カウント2で跳ね返し、皆さまの声援を受けて立ち上がります!」。

町外からもメンバーが集い
徐々に観戦客も増加

B.W.Fは、合い言葉である「プロレスでまちを元気に!」「プロレスでまちおこし!」の設立趣旨に賛同したメンバーによって構成されています。美幌町だけではなく網走市や北見市、遠軽町、羅臼町など遠方からも「美幌町をぜひ応援したい」と参加しています。北海道内ではこのような団体は珍しいと言います。
「私たちはプロレスが大好きです。そして美幌町が大好きです。だから、私たちが好きなプロレスで美幌町を元気にしたいんです!」
設立最初は、町内でも冷ややかな反応だったそうです。
「格闘技やK−1に押されてプロレスそのものの人気がなかったんです。でも、試合を1回、2回と続けるうちに少しずつ観戦客が増えて……まさに、カウント2からの巻き返しですよ」

施設慰問やプロレス教室など
町民との交流が活発

現在の主な活動は、「全日本プロレス興行」と「北都プロレス観戦無料大会」の誘致です。全日本プロレス大会前には、所属レスラーが美幌町を来訪。障がい者福祉施設を慰問しています。また北都プロレス大会当日には、参戦レスラーが高齢者介護施設を慰問。募金活動による協賛金とB.W.Fオリジナルグッズの売り上げ、メンバーの会費により北都プロレス大会の無料観戦を実現しています。
さらに、全日本プロレスのレスラーによる小学生プロレス教室や交流試合(ちびっこ数名対レスラー1人)などにも力を入れています。
「プロレスラーは、リングを降りると義理人情にあつく、紳士的で、とても優しいんです」
まさに、気は優しくて力持ち!? そんなレスラーの魅力にはまる「プロレス女子」、略して「プ女子」が全国的に話題になるわけですね。

会場に響く声援が
何よりもうれしい

活動を続けるほどに「あんたたちがプロレスを呼んでくれたのかい?ありがとうね」と、永澤さんたちは感謝されるようになりました。また、コンビニや居酒屋でプロレスラーに遭遇したら、町民は“頑張ってください!”と声をかけるそうです。
いまでは、子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで幅広い世代にファンが広がり、観戦客も増加。会場に響くあたたかい声援が、永澤さんたちにとっても活動を続ける活力になっています。
プロレスラーたちも「美幌町はレスラーをリスペクトしてくれる町です」と、非常に気に入っているとのこと。芸能人の知人に積極的に美幌訪問を勧めてくれるなど、人が人を呼ぶというPR効果が生まれています。

美幌町出身レスラーが誕生し
故郷に錦を飾るのが夢

町内でのプロレス人気が年々高まっていた2018年9月、北海道胆振東部地震が発生。ブラックアウトにより予定していた「9.6奉納プロレス」は中止になりました。でも、観戦を望む町民の声に北都プロレスが応え、何と2週間後に開催。200名ものお客さまが楽しみました。
永澤さんたちは「いや〜、泣きました。その年に出場できなかったアジャ・コング選手も、翌年のスケジュールはしっかり空けておいてくれたんです」と、感無量。アジャ・コング選手は、一日美幌警察署長も引き受けてくれました。
プロレスと町民との心ふれあうエピソードは、他にもいっぱい!「一緒に観戦したら、きっと想像以上の感動につつまれますよ!」と、永澤さんは熱く語ります。
これからの目標は、まずは、毎年イベントを継続すること。さらに夢は「美幌町出身のプロレスラーの誕生」だそうです。故郷である美幌町に錦を飾る日、永澤さんが男泣きする姿が、目に浮かぶようです。

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美幌町