コロンとやや小ぶりな「インカのめざめ」。加熱すると鮮やかな黄色になり、食欲をそそります。茹でたり、揚げたりして、塩やバターなどシンプルな味付けで丸ごと頬張ると、甘みと濃厚な味わいが口いっぱいに広がります。糖度が高く、ねっとりとした口当たりで、まるで栗かカボチャのような食感。ほとんどのじゃがいもの産地・北海道でもなかなかお目にかかれない希少な品種で、幻のおいもと言われています。

生産量が少ないのは、小ぶりなために機械を使うと取りこぼしが多くなり、収穫に時間がかかるためです。この労力を惜しまずに、手塩にかけて栽培に励んでいるのは、オーガニックファーム「一戸農場」。化学合成農薬や化学肥料を一切使わずにすべての野菜を育てています。インカのめざめは害虫にも弱いのですが、一戸農場では化学由来の薬を使っていないので予防が第一。除草剤にも頼らず、草むしりも日々手作業でこなしています。決してラクな栽培方法ではありませんが、食べた方からの「おいしい！」の一言で、すべての苦労は吹き飛びます。

「有機JAS認定」を取得している一戸農場は「良い作物は、良い土づくりから」を信念に、自然由来のものだけを使ってこだわりの土壌づくりに励んでいます。ミネラル豊富な土壌で育つと、インカのめざめは味わいがさらに濃厚になり、ナッツのような風味が際立ちます。冷蔵庫で保存しているうちに、お菓子にも使えるほど甘みがアップ！煮崩れしにくいので、シチューやカレー、肉じゃがにもおすすめです。一度食べると、感動の笑顔！きっと、ご家族皆さまのお気に入りになるでしょう。